物販ビジネスをしていると、利益率を求められないと話になりません。
利益率がわかっていれば、どのくらい収益が出たのかわかりますし、概算利益を出すことで、シミュレーションも可能です!
「利益率の計算方法を知りたい!」
「どうやって利益率を出すの?」
今回は、利益率を出したいと思っている人のために、利益率を出す計算方法を紹介したいと思います!
通常の利益率を出す計算方法から、利益率を事前に出して、価格設定をする方法まで紹介するので、参考にしてくださいね♪
【よくわかる解説】
- 利益率を出せば価格予測ができる
- エクセルを使えば簡易化できる
- 仕入れをする際に役に立つ
簡単!エクセルでできる利益率の計算方法を紹介!
利益率の計算ですが、そこまで複雑に考える必要はありません。
「そもそも利益率とは?」と思っている人のために、概要を簡単に説明すると、売上高に対する利益の割合です。
物販ビジネスでいう売上とは、商品が売れた値段のことを指します。
10,000円で販売している商品が売れたら、売上は10,000円です。
しかし、そこから”仕入れ値・送料・販売手数料”などを差し引いて、利益を出す必要があります。
諸経費で6,000円かかった場合は、純利益は4,000円です。
売上高10,000円のうち、4,000円が利益なので、4,000円(利益)/10,000円(売上)で利益率が算出できます。※この場合利益率40%
また、利益率を把握する前に、以下のポイントを押さえておきましょう。
【利益率を把握する前に押さえておくポイント】
- 利益率計算の専門用語を理解する
- 利益率を計算するうえで必要な語句一覧
この二つを紹介したうえで、利益率の出し方を紹介しますね♪
利益率計算の専門用語を理解する
まず、利益率を計算する際ですが、専門用語について把握しておく必要があります。
一応、利益率を計算する際は”利益÷売上”で出せますが、それ以外にも以下の用語を使います。
【利益率計算で使う用語】
- 原価:商品の仕入れ、製造にかかったコスト
- 原価率:原価÷売上×100で出す原価の割合
- 粗利:売上から仕入れを引いただけのもの
いずれも、頻繁に使うため、利益率を計算する場合は、必ず把握しておきましょう。
利益率を計算うえで必要な語句一覧
利益率を計算する場合ですが、それぞれ語句を覚えておきましょう。
会計でよく使われることが多いですが、物販ビジネスでもよく使います。
なかでも、特に使うことが多い用語は、以下のとおりです。
【利益率計算で使うことが多い語句】
- 売上高:販売価格、販売して受け取った代金
- 売上原価:商品の仕入金額、製造コスト※OEM・ODMの場合
- 粗利益:売上高から仕入れ金額・売上原価を差し引いたもの、(売上総利益)
- 営業利益:粗利益から”外注費・広告費・光熱費”などを差し引いた金額
- 経常利益:営業利益から、本業以外の利益・損失を差し引いた金額
- 純利益:経常利益からすべての経費・税金を引いた額
基本的に、物販ビジネスではどの項目も使います。
商品を利益計上する場合は、商品一つで出すよりも、全体的な売り上げや経費を算出して、まとめて出すケースがほとんどです。
実際の利益率の計算方法
それぞれ用語を解説したので、実際の利益率の計算方法を紹介しますね!
まず、利益率ですが、以下のように算出します。
「純利益÷売上高×100」
商品1個というよりは、全体的な利益で計算することが主流です。
例えば、月間の仕入れで100万円分仕入れたとしましょう。
この場合、仕入れ原価・売上原価は100万円です。
その商品を、トータルで150万円販売した場合、売上高は150万円です。
この場合、粗利益は「150万円(売上高)-100万円(仕入原価=50万円)」になります。
粗利益ですが、利益率を出すなら、「50万円(粗利益)÷150万円(売上高)×100=33%」です。
しかし、ここから経常利益(送料、販売手数料)などを差し引く必要があります。
必要経費が、15万円かかった場合は、純利益は35万円です。
ここであらためて、利益率を計算すると、35万円÷150万円×100=23%です!
補足:エクセルで利益率を計算する方法
エクセルで、利益率を計算する場合は、計算式を入れておくと便利です。
そのままコピーして使えるテンプレートを紹介するので、使ってくださいね♪(詳細は以下のとおりです!)
【利益率計算テンプレート】
- B1:売上高を手打ち
- B2:売上原価を手打ち
- B3:=B1-B2
- B4:=B3/B1
- B5:必要経費を手打ち
- B6:=B3-B5
- B7:=B6/B1
計算式をそれぞれコピーして、指定のセルに入力すれば、簡易的な利益計算機ができます!
スプレッドシートやエクセルなどに貼り付けて、計算してくださいね♪
利益率の計算で気を付けたい注意点は?
利益率を計算する際ですが、結構勘違いすることが多いので、注意点として紹介しますね!
売値を出す際にしがちな計算ですが、先に利益率を設定して売値を計算する際に、よく間違います。
例えば、利益率20%である商品を10,000円で仕入れた場合の、売値を出すことを想定して計算します。
よくやりがちな例が、以下のとおりです。
10,000円(仕入れ値)×20%(利益率)=2,000円
この2,000円を、仕入れ値の10,000円にプラスして、12,000円で販売すれば、利益率20%になると勘違いする人が多いです。
しかし、この値段で利益率を計算すると、以下のようになります。
2,000円÷12,000円×100=16%
少し複雑ですが、当初想定していた20%よりも利益率は少なくなります。
多少の誤差ならまだしも、4%も下がった場合は、利益が想定よりも低くなってしまうので、状況次第では赤字になります。
補足:売値を出す際の計算方法
売値をベースに利益率を出すには、正しい計算方法を把握する必要があります。
例えば、売値を上限の100%にした場合、利益率20%で販売する場合は、原価率は80%です。(利益率20%+原価率80%=100%)
この場合、原価率に該当するのが、仕入れ値(10,000円)です!
これをもとに計算すると、売値は以下のように計算できます。
売値×仕入れ値=原価率×売値
100%×10,000円=80%×a
※売値=aa=100%×10,000円÷80%
a=12,500円
つまり、売値12,500円にすると、利益率は20%になる計算です。
利益を想定すると、12,500円(売値)-10,000円(仕入れ値)=2,500円と想定できます。
これをベースに利益率を出すと、以下のとおりです。
2,500円÷12,500円×100=20%
少し複雑ですが、原価率がわかればだれでも算出できるので、売値を計算する際は把握しておきましょう!
メルカリで利益率の計算方法を徹底解説!
メルカリは、販売プラットフォームとしてかなり優秀です。
実際に、メルカリを使って販売している人が増えていますからね♪
そこで、今回はメルカリを使った利益率の計算方法を紹介します!
わかりやすいので、利益率の計算方法を把握したい人は、おさらいしてくださいね♪
今回紹介するのは、以下の計算方法です!
【メルカリを使った利益率の計算方法】
- 売値ベースの計算方法
- 利益ベースの計算方法
- 利益率ベースの計算方法
これは、メルカリに限らず、ほかの利益率計算にも応用できます!
計算がメルカリのほうが簡単なだけで、基礎を押さえておけば、どこでもつかえるので、学んでくださいね♪
売値ベースの利益率の出し方
まず、売値から利益計算をする場合ですが、販売価格を決める必要があります。
例えば、仕入れ値が5,000円の商品を、10,000円で販売するとします。
この場合、粗利は売値から仕入れ値を差し引いた、5,000円が粗利益です。
こちらの商品を、らくらくメルカリ便を使って600円の送料がかかった場合、粗利から600円を差し引きます。
さらに、販売手数料が10%かかるので、販売価格10,000円の10%なので、1,000円の手数料を差し引く必要があります。
つまり、粗利5,000円から必要経費1,600円を差し引いた、3,400円が純利益になります。
利益率を計算すると、純利益3,400円÷売値10,000円×100で34%です!
この方法が、最も利益率を計算しやすい方法ですね!
利益ベースで利益率の計算方法
利益ベースで計算する場合は、少し計算が複雑です。
しかし、「このくらいの利益が欲しいな」と思ったときにできる計算方法なので、おすすめですよ!
仕入れ値5,000円の商品を、送料600円で2,500円の利益を出したいとします。
この場合、以下の計算になります。
販売価格=(仕入れ値+送料+利益)×10÷9
販売価格=(5,000円+600円+2,500円)×10÷9=9,000円
9,000円で販売した場合、販売手数料は900円です。
送料が600円なので、諸経費は”900円+600円+5,000円”で6,500円かかります。
これを、販売価格から引くと、売値2,500円が出ます。
ちなみに利益率は、2,500円(純利)÷9,000円(売値)×100=27%です。
利益率ベースの売値計算方法
利益率をベースに計算すると、損切を極力しない価格設定ができます。
例えば、仕入れ値5,000円の商品を送料600円で販売し、利益率25%をとりたい場合は、以下の計算方法で算出できます。
売値-販売手数料-利益=仕入れ価格+送料
A-A*10%-A*25%=5,000円+600円
1A-0.1A-0.25A=5,600円
0.65A=5,600円
A=8,615円
少し複雑ですが、売値を8,615円にすれば、利益率25%で販売できます。
それぞれ計算すると、以下のようになります。
販売価格8,615円-販売手数料861円-送料600円-仕入れ値5,000円
=純利益2,154円
利益2,154円÷売値8,615円×100=25%
利益率ベースで計算すれば、損切をしづらい価格設定ができます。
利益率と粗利率は何が違う?
利益率の出し方を勉強していると、”利益率と粗利率”が出てきます。
「具体的に何が違うの?」と思う人もいるので、それぞれ紹介しますね!
まず、物販ビジネスでいう利益率とは、一般的に純利益の割合のことを指します。
会計用語を使うなら、経常利益から経費を差し引いたものが純利益です。
商品1つよりも、月間・年間の利益で計算することが多いです。
具体例を挙げ流れ紹介すると、以下のようになります。(メルカリを例にした場合)
【メルカリを例にした場合の月間利益】
- 売上総利益(売値):550,000円
- 販売手数料:55,000円
- 仕入れ値:240,000円
- 送料:45,000円
- 梱包費:5,000円
- 雑費:25,000円
- 粗利:310,000円(売上総利益-仕入れ値)
- 純利益:180,000円(粗利-必要経費)
この場合、売り上げは550,000円です。
そこから、仕入れ値のみを差し引いたのが、粗利です。
その粗利から、必要経費を差し引いたものが、純利益です。
つまり、粗利310,000円、純利益180,000円になります。
粗利率とは、売り上げに占める粗利の割合なので、粗利÷売上×100で計算できます。(粗利率56%)
純利益は、売上に占める純利益の割合で、純利益÷売上×100で計算可能です。(利益率32%)
まとめ
利益率の計算方法を把握しておくと、利益シミュレーションができるようになります。
最近では、FBA料金シミュレーターなどがあるので、手動で計算する必要はありませんが、メルカリなどは手動でする必要があります!
私は、基本的にAmazonを使うので、FBA料金シミュレーターのみで事足りていますが、ほかの販売先を使う場合は、今回紹介した計算方法が必要ですね!
ちなみに、利益率ベースで計算する方法は、損益分岐点の計算にも役に立ちますよ♪
損益分岐点の把握は、売れる商品を仕入れるために必要なことなので、事前に計算しておくとよいでしょう!
関連記事>>>完結!FBA料金シミュレーターの使い方と注意点を徹底解説!
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